台風15号が直撃した千葉県で、壊れた屋根にシートを張る作業のボランティアへの依頼が相次いでいる。ただ、危険が伴う作業だけに関係者は頭を悩ませている。
2千棟以上の被害があった千葉県鋸南町。屋根に2メートル四方の穴が開いた2階建て住宅で22日、7人のボランティアがブルーシートを張っていた。声をかけあいながら、風ではためくシートを足で押さえつつ、土囊(どのう)とテープで固定していく。
広島県を拠点に活動するボランティア団体の代表で、とび職の経験がある小玉幸浩さん(52)は「しっかり張れば、半年から1年はもつ。住民の方が困らないようにしたい」。
千葉県社会福祉協議会によると、住民からのボランティア依頼の8~9割は、壊れた屋根や外壁をシートで覆う作業だ。がれきの撤去や災害ゴミの運搬などと違って、県外からもボランティアを受け付けているものの、川上浩嗣事務局長(57)は「圧倒的に人手が不足している」と明かす。
高所で行う屋根の補修作業では、君津市の男性(当時61)やいすみ市の男性(同94)が転落して死亡するなど事故が相次いでいる。
「大事故が起きたら、誰がどう…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル